カタオカハエトリ(Euophrys kataokai)

_T3A0930カタオカハエトリ雄

16カタオカハエトリ雄

構図が被ってしまっていますが、今年もカタオカハエトリの季節がやってきました。
毎年自宅の駐車場の隅で会うことができる大好きな蜘蛛です。
昔はカキイロハエトリと呼ばれていた通り、雄は足が見事に美しい柿色をしています。
雌は地味な茶色っぽい蜘蛛ですが…

写真ではわかりにくいですが大きさは3mmほどで、しかもめちゃくちゃぴょんぴょん動くため撮影はしんどいです…Db7fRn6UwAIu5Yu
人差し指にちょこんと乗っているのがカタオカハエトリです。

今年こそただ撮っただけも写真ではなく何らかの行動をしている姿を撮りたいのですが、小さいうえに環境が枯れ葉だらけでその隙間にいるためなかなか難しそうです…

クマドリハエトリ(Marpissa yawatai)

aクマドリハエトリ雄

去年近所の休耕田で発見したクマドリハエトリに、今年も会うことができました。
いつの間にか休耕田ではなく立派な田んぼになっていたため心配しましたが、近くの用水路脇のヨシが生えてる所にいました。
全国的に稀であると言われていますが、おそらくそこそこの田んぼがあれば生息しているのではないかと思っています。
ただし、見つけるためにはヨシなどが生い茂る草むらに頭から突っ込んで泥にまみれながら探す必要があるため、いるとしても見つかっていないのかもしれません。
この写真の場所では密度も低く、オスクロハエトリを6頭見つけると1頭クマドリハエトリが見つかる感じでした。

 
_T3A0560クマドリハエトリ雄

日本では生き物に和名がつけられますが、私はその生き物から連想できる事物からつけられた和名が好きです。
このクマドリハエトリは模様が歌舞伎の隈取りに似ていることからつけられたらしいです。
他にも蜘蛛ではクモマハエトリやワダツミハタケグモなどがいますが、特徴をそのまま和名にするより面白いですよね。
ちなみに全生き物の中で一番好きな和名はスミナガシです。

ヨダンハエトリ(Marpissa pulla)

_T3A5474-Edit-2ヨダンハエトリ雌(若い?)

ずいぶんと長い間縁の無かったこのハエトリグモに先日やっと出会うことができました。
なんてことのない公園や屋敷林に生息していて、身近なハエトリグモとしてはアオオビハエトリと並ぶ美麗種です。
普通に人家の近くでも見られるクモなのに何故今まで出会えなかったのかは謎です…
名前の由来である腹部の模様が美しいですが、この個体はまだ成体ではないからなのか黒い毛穴が目立っていますね。
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触肢が大きくないので雌だと思います。
ハエトリグモの顔はクモの中でも特に愛らしくて好きです。
この大きな目で明らかにこちらを認識して動いている様子がハムスターなんかに似ていて愛着がわくのかもしれません。
個体によってはこっちが動いてもずっと見つめてきたりもして萌えますね。
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次は成体の雄を見つけたいです。