ハッカハムシ

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ハッカハムシ

思いがけず通勤途中にハッカハムシが発生している一角を見つけました。
地味と言えば地味ではあるんですが、私はハムシの中でもトップクラスの美しさだと思っています。
メタリックな体に点刻の模様、そして青く輝く足がとてつもなく魅力的です。
_T3A2721ハッカハムシ

昔、この虫を探して炎天下の遊水地をひたすら歩き回ったことがありました。
まさか近所でも見られるとは…

_T3A2761ハッカハムシ

北で見られる全身が青いハッカハムシもいつか撮りに行きたいです。

アリヅカコオロギの一種

今日も近所の公園でいつものように生き物を探して歩いていました。

何気なく足元の枯草の山をひっくり返してみたらすごい数のアリがわらわらと…
アリの巣壊しちゃったか~と元に戻そうとしたのですが、アリより色の薄い何かがアリよりも素早く地面を走り回っていました。
なんだ?と思ってよく見てみると、なんとあの有名なアリヅカコオロギではありませんか!_T3A2978アリヅカコオロギの一種

アリの体を舐めてアリと同じ匂いを体に纏い、アリに餌を貰ったりアリの卵を食べながら、アリの巣の中で生活するという、なんとも面白い生態の生き物であるアリヅカコオロギ。
アリは匂いで仲間を判断するので怪しまれることなく居候として生きていけるみたいです。
しかもお尻から伸びてる歯間ブラシの様な器官でアリの動きを感知しているという徹底ぶり…
万が一襲われてしまっても逃げられるそうです。
存在は知っていましたがまさか家から歩いてすぐの公園にいたとは驚きでした。

こんな素敵な生き物を見つけてしまったのですから撮影にも気合が入ります。
しかし出会いの喜びも忘れるほど撮るのが難しい…
2mmほどの生き物が常に素早く動き続けているのです。
こんなずんぐりむっくりで可愛らしいフォルムからは想像できないほど素早いです。_T3A2986アリヅカコオロギの一種

より小さくて色が薄い個体も見られました。
雄なのか幼体なのか…
ピンボケですが証拠ということで…

_T3A2927アリヅカコオロギの一種

1時間以上地面を撮り続ける怪しい男になっても、奇跡的に2枚しっかり撮れただけという情けない結果になってしまいました。
飼育してでも餌を貰う瞬間を撮影してみたいです。
野生の状態でなんとか観察する方法があればいいのですが難しいのでしょうね。

ヨコバイの一種

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オーマンクワキヨコバイと思われるヨコバイの一種

里山の大きな木にたくさん集まって産卵をしていたヨコバイの一種です。
ネットで調べたところオーマンクワキヨコバイというのにそっくりですが、図鑑など持っていないので断定はしません。
1cmにも満たない小さな虫ですが、結構個性的で好みです。
雨の後なので幹が濡れていて、幻想的に写りました。

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オーマンクワキヨコバイと思われるヨコバイの一種

一頭一頭微妙に模様が違って面白いです。
よく見ると顔も可愛いですね。
カメラを近づけるとじわじわ逃げるのですが、よっぽど驚かさないと飛ばなかったです。
そんな立派な翅があるのにテケテケ歩いて逃げる様子は、なんだか可愛らしかったです。

カマバエの一種

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カマバエの一種

_T3A7373カマバエの一種

埼玉で撮影なので分布的におそらくミナミカマバエなのですが、関東北部にはカマキリバエというのもいるので一応…
他にもカマバエの仲間はいるかもしれません。
鎌の形などで同定できるはずなのですがいまいちわかりませんでした。

カマキリとそっくりな足を持つカッコいいハエです。
もちろんカマキリと同じく獲物を捕らえるためのもので、1cmにも満たない大きさながら立派なハンターです。
このように違う生き物が同じような目的を果たすために似た形質を持つことを収斂進化と呼ぶようです。

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小さな虫を捕獲して食べているカマバエの一種

頭の形も三角形でカマキリ似ですが、口まで同じとはいかなかったのか刺すようにして食べているようです。
食事中以外だと顎があるようにも見えるんですけど違うみたいですね。

こんなカッコいい見た目ながらどこにでもいる虫で、都心でも公園の池のふちなどで見られます。
この虫の存在を知った時、身近にいると聞いても信じられませんでしたし見つけるまで結構な時間がかかりましたが、一度見つけてからというもの本当にどこにでもいるなぁという印象に変わりました。
ただ、いそうだと思ったところで必ず見つけられているわけではなく、むしろこんな所にいるのかという場所で見つけることも多いです。
まだまだカマバエへの理解が足りていないですね。
これからの季節、虫が少なくなりますがこのハエは活動しているので、虫を撮りたくなったらいい被写体になってくれるでしょう。

アマミコケヒシバッタ(Amphinotus amamiensis)

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アマミコケヒシバッタ

奄美大島には個人的に見ておきたいヒシバッタが2種類いますが、そのうちの1種がこの美しいヒシバッタです。
ヒシバッタと言えば茶色で小さくて地味なイメージですが、この種の美しさはバッタの中でもトップクラスだと思います。
前回訪れたときは時期のせいか見ることができませんでしたが、今回は何度か見ることができました。
これほど巧妙に苔に擬態した姿をしているのに、全て苔の中に落ちている落ち葉の上や、森の中の手すりなどで見つけました。
注意していたのに苔に隠れている個体は見つけられなかったので、この種はわざわざ目立つ所に出てきているのでは…などと考えてしまいましたが、巧妙すぎて見つけられていないだけなのでしょうね。