ハシビロガモ(Anas clypeata)

_T3A0080
ハシビロガモ雄

自宅の近所ではなかなか近くで見ることができないハシビロガモを、ようやく近くで撮ることができました。
雄雌共に横に広い嘴が特徴ですが、雄の色彩はカモの中でもトップクラスの美しさではないでしょうか。
写真だと大きさはわかりませんが、写真の印象より実物は小さいなと思いました。

_T3A0020
ハシビロガモ雌(幼羽)

同じ雄の生殖羽ほどの派手さはないですが、くりっとした目をしていて可愛らしいです。
カモの性別と年齢の識別は難しいですが、脇羽の形状、三列風切の状態などから雄の幼羽だと思いました。
間違えていたら教えてください…

コガモ(Anas crecca)

_T3A9187
コガモ

早朝、まだ朝日が少しだけ顔をのぞかせた時間の公園の芝生に、コガモのメスが一羽佇んでいました。
霜が降りた地面を水面と間違えて降りてしまったのかもしれません。
僕に気が付くと一目散に池に向かって駆けていきましたが、まだ池は凍っていたので池の縁で途方に暮れていました。

オオトラツグミ(Zoothera major)

_T3A6981オオトラツグミ(若い?)

奄美大島に行ったら必ず探す多くの固有種・固有亜種の中でも、トップクラスの難易度とされているオオトラツグミを2度目の来島で撮影することができました。
疲れてダラダラとお弁当を食べているときに同行者さんが見つけて呼びに来てくれて、目の前で撮れると聞いた驚きから箸を落としてしまいました。

何年か前には見るのはほぼ不可能と言われていましたが、3年前には多くのさえずりを聞くことができ、今回は姿を拝むことができました。
生息数は順調に増えているらしく、暗いニュースの多い生き物の保護関係の中では珍しく嬉しくなるニュースです。
この調子なら簡単に見られるようになる日も近いのかもしれません。
しかし現在奄美大島ではノネコが問題になっていて、それなりの数のオオトラツグミも犠牲になっているのかもしれません。
現地では多くの方々が対応対策に奮闘していると聞きましたが、ノネコの問題は奄美大島だけでなく日本全体での問題です。
ひとりひとりの意識を変えていかなければならないでしょうね。

_T3A7027オオトラツグミ(成鳥)

この場所では寝転んでいたら目の前に来てくれたと思ったら奥にももう一羽いて、さらに真上の木にも一羽飛んでくるというミラクルが起きました。
しばらくしてから再び見た時に、一羽が別の一羽に翼を震わせて給餌をねだる動きをしていたので、親子だったのでしょう。
だとするとこの成鳥は人間に近づきすぎる我が子が心配になって見に来たのかもしれません。
鳥を撮るときはある程度の距離からは向こうから近づいてくるのを待つのを意識していますが、やはり生き物との適切な距離というのは難しいです。

オオトラツグミは日本鳥類目録改訂第七版ではトラツグミの亜種とされていますが、ioc birdlistなどでは独立種とされています。
鳴き声など明らかに違いがあり、独立種として扱うのが適切なのではないかと思っています。
ちなみに冬は奄美大島にもトラツグミはいるらしいので、同定には注意が必要ですね。