アリヅカコオロギの一種

今日も近所の公園でいつものように生き物を探して歩いていました。

何気なく足元の枯草の山をひっくり返してみたらすごい数のアリがわらわらと…
アリの巣壊しちゃったか~と元に戻そうとしたのですが、アリより色の薄い何かがアリよりも素早く地面を走り回っていました。
なんだ?と思ってよく見てみると、なんとあの有名なアリヅカコオロギではありませんか!_T3A2978アリヅカコオロギの一種

アリの体を舐めてアリと同じ匂いを体に纏い、アリに餌を貰ったりアリの卵を食べながら、アリの巣の中で生活するという、なんとも面白い生態の生き物であるアリヅカコオロギ。
アリは匂いで仲間を判断するので怪しまれることなく居候として生きていけるみたいです。
しかもお尻から伸びてる歯間ブラシの様な器官でアリの動きを感知しているという徹底ぶり…
万が一襲われてしまっても逃げられるそうです。
存在は知っていましたがまさか家から歩いてすぐの公園にいたとは驚きでした。

こんな素敵な生き物を見つけてしまったのですから撮影にも気合が入ります。
しかし出会いの喜びも忘れるほど撮るのが難しい…
2mmほどの生き物が常に素早く動き続けているのです。
こんなずんぐりむっくりで可愛らしいフォルムからは想像できないほど素早いです。_T3A2986アリヅカコオロギの一種

より小さくて色が薄い個体も見られました。
雄なのか幼体なのか…
ピンボケですが証拠ということで…

_T3A2927アリヅカコオロギの一種

1時間以上地面を撮り続ける怪しい男になっても、奇跡的に2枚しっかり撮れただけという情けない結果になってしまいました。
飼育してでも餌を貰う瞬間を撮影してみたいです。
野生の状態でなんとか観察する方法があればいいのですが難しいのでしょうね。