ハシビロガモ(Anas clypeata)

_T3A0080
ハシビロガモ雄

自宅の近所ではなかなか近くで見ることができないハシビロガモを、ようやく近くで撮ることができました。
雄雌共に横に広い嘴が特徴ですが、雄の色彩はカモの中でもトップクラスの美しさではないでしょうか。
写真だと大きさはわかりませんが、写真の印象より実物は小さいなと思いました。

_T3A0020
ハシビロガモ雌(幼羽)

同じ雄の生殖羽ほどの派手さはないですが、くりっとした目をしていて可愛らしいです。
カモの性別と年齢の識別は難しいですが、脇羽の形状、三列風切の状態などから雄の幼羽だと思いました。
間違えていたら教えてください…

コガモ(Anas crecca)

_T3A9187
コガモ

早朝、まだ朝日が少しだけ顔をのぞかせた時間の公園の芝生に、コガモのメスが一羽佇んでいました。
霜が降りた地面を水面と間違えて降りてしまったのかもしれません。
僕に気が付くと一目散に池に向かって駆けていきましたが、まだ池は凍っていたので池の縁で途方に暮れていました。

ゼニゴケの一種

1
ゼニゴケの一種

今年の6月、沖縄本島を歩いているときに見つけた可愛いパラソル集団。
人目のつかない日陰の一角には、まるで夏の砂浜を空撮したみたいな光景が広がっていました。

ただでさえ植物は苦手なのに苔となると同定はもうお手上げです…

ゼニゴケは雌雄異株で、雄が作る傘に水がふれると精子が外に出され、精子は自力で泳いで雌株の卵細胞にたどり着くそうです。
その後、成長し胞子となって風に運ばれ、新天地を目指すというわけです。
多くの植物が独特の受粉の仕方を持つのは知っていましたが、こんな繁殖の仕方もあるとは驚きです。
写真は雌株が作った通称「破れ傘」が開き、胞子をばらまく状態になっている姿のようです。
静かな森の中には不釣り合いな賑やかな光景にワクワクしながら撮っていました。

しかし、撮ってる時は苔としか認識してませんでした…
もし撮影時に知っていたらもっと色々な写真を撮影していたでしょう…
私は事前知識の差で撮影への気合の入れようが変わってくるので、やはり予習は大事だと再認識しているところです…

コモリグモの一種

_T3A7307
コモリグモの一種

カマバエがいる池の縁を歩くとたくさんのクモがわらわら飛び出してきます。
クモの同定は難しいのが多いですが、コモリグモは難易度的にはそれほどでもなさそう…
でも私には同じに見えてしまいます…
キクヅキコモリグモだと思うんですけど…

最近までコモリグモは茶色で地味でいっぱいいるクモってイメージでちゃんと撮ったり調べたりすることもなかったのですが、改めて見てみるとなかなかかっこよくて驚きました。
腹部に白斑があったり腕にトゲがあったり…
食わず嫌いして今までレンズを向けてこなかったのを後悔しています。
でもこんな風に身近な生き物の知らなかった一面を知り、さらに興味の対象を広げていくというのはたまりませんね。
おそらく私は死ぬまでそんな体験を追い続けるのでしょう。

カマバエの一種

1
カマバエの一種

_T3A7373カマバエの一種

埼玉で撮影なので分布的におそらくミナミカマバエなのですが、関東北部にはカマキリバエというのもいるので一応…
他にもカマバエの仲間はいるかもしれません。
鎌の形などで同定できるはずなのですがいまいちわかりませんでした。

カマキリとそっくりな足を持つカッコいいハエです。
もちろんカマキリと同じく獲物を捕らえるためのもので、1cmにも満たない大きさながら立派なハンターです。
このように違う生き物が同じような目的を果たすために似た形質を持つことを収斂進化と呼ぶようです。

_T3A7363
小さな虫を捕獲して食べているカマバエの一種

頭の形も三角形でカマキリ似ですが、口まで同じとはいかなかったのか刺すようにして食べているようです。
食事中以外だと顎があるようにも見えるんですけど違うみたいですね。

こんなカッコいい見た目ながらどこにでもいる虫で、都心でも公園の池のふちなどで見られます。
この虫の存在を知った時、身近にいると聞いても信じられませんでしたし見つけるまで結構な時間がかかりましたが、一度見つけてからというもの本当にどこにでもいるなぁという印象に変わりました。
ただ、いそうだと思ったところで必ず見つけられているわけではなく、むしろこんな所にいるのかという場所で見つけることも多いです。
まだまだカマバエへの理解が足りていないですね。
これからの季節、虫が少なくなりますがこのハエは活動しているので、虫を撮りたくなったらいい被写体になってくれるでしょう。